いつまで続くか解らない仕事だったけど、
アタシは結構楽しんでいた。

毎晩アタシを抱く誠は、エネルギー補充だといって
ワケの解らない精力剤をこっそり飲んでいた(笑)
たまに、アタシから誠を攻める時もあったけど････フッ。


数日後の夜だった。
誠と仕事中のSEXの時。ドア付近がなぜか気になった。
人の気配がする。

誠に、その事を耳内すると
誠 「彩、気にしないで いつもの通りにSEX楽しんで･･･」

アタシは、誠の言うように、SEXを楽しんだ。
翌日も その翌日も SEXが始まるとドアに人の気配がする。



私 「ねぇ誠、誰かいるの？　誰かに見られてるの？」
誠 「あぁ、見られてる。この家の息子だ。」

アタシは大きな声を出しそうになり
誠にクチを塞がれた。

寝しなのピロートークで、詳細を聞かされた。



この家は、かなりの名家。
あの息子は未来の大物になる。そのレールに乗ってる人物だ。
しかし、名家故に不便この上ない状況。
女遊びは勿論、風俗なんて行けるワケが無い。

彼女が出来ても、将来スキャンダルになる不名誉なリスクは
極力 避けなければならない。
付き合ってた彼女はいたが、SEXに於いて玉砕されていると
自信喪失のヘタレ状態だと･･･。


ソコで、この仕事だ。



AVでない、ホンモノのSEXを学ぶってワケ。
一般ピープルには 笑っちゃう話だし、
都市伝説以上に ふざけた話にしか聞こえない。。
が、当事者にとっては　真面目な学習要項なのだと･･･
男が教える生物学的な文言でなく、実戦優先の学習。

だからこそ、彩の出番なのだと･･･
時代で言うなら、大奥の御褥指導を・・・って依頼だった。
アタシは、ありえない!って笑った。いや、爆笑した。



でも、誠の真剣な顔をみると、嘘でもないんだと･･･。


アタシは楽しむ事にした。実に単純な思考回路だ(笑)
アタシに、何が出来るかわからない。
でも、超、前向きな思考だった。誠には借りもあるし･･･

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