ココロ裏腹に･･･


嫌いじゃないのに　好きって言えない。
淋しいのに　逢いたいって言えない。
一緒に傘に入りたいのに　雨が好きって濡れる自分。


男の前で 泣いたりしない。
涙は見せない 意地っ張り･･･
可愛い女のフリなんか、絶対出来ない。。。
あっさり風味のサバサバしてる性格も相まって(苦笑)


「お前に、俺は要らない･･･」
「お前は、独りでも大丈夫だから･･･」

いつも･･･そんな風に決めつけられて･･･

素直に甘えられたなら
素直に飛び込んで行けたなら･･･
そんな自己分析する美帆も、もう三十路を越えた。。。　


仕事も中堅の位置に届き
同僚も後輩も、寿印がどんどん増えて行った。
中には×が付いて、返り咲きもいるけど。。。(笑)

同性が好みなワケじゃないし、異性に興味が無いワケじゃ無いし･･･
チャンスが無いと言うか･･･
自分から進んで出会いを求めて無いせいか、縁遠くなった。


焦りもしない自分は、休日には１人街に出て、
居心地よく自由な時間を過ごしてる。
たまには、悪友達とカラオケ､合コン､女子会と･･･(笑)


最近は、散歩がてらに図書館が お気に入り･･･
ある時、図書館で少し年上の男性と出会った。
美帆が忘れ物をし、ソレに気づいた彼が声を掛けてくれた。。。



「ＭＩＨＯさん。コレ君のペンでしょ？　忘れてたよ。」
「はいっ。あっ、すみません。ありがとうございます。」
「えっ、なんで名前解ったんですか？･･･」
「だって、名前彫ってあるし･･･」
「アハｯ･･･そうですね(笑)　」
「はい、コレ。ソレじゃ僕はコレで･･･。」

数秒の会話。
彼とは、何処かで･･･そんな漠然とした印象が残ってた。

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