そのまま、二人で言葉も無く、近くのホテルに向かった。
あの晩のように、求め合った。。。
ゆっくり、激しく･･･心地よく。。。


彼のセックスは･･･海のよう･･･
穏やかに寄せる波･･･波は穏やかな時もあれば、嵐の時もある。
この時は、嵐の波だったかもしれない･･･


あの夜の事を思い出し　高揚し欲情した。
優しく花弁を舐められ、舌がアタシのカラダを這う。
彼がアタシの中に入ってからは　まるで嵐が来たように
子宮口まで深く突き上げ、何度も何度も･･･怒涛の如く。
愛液は、シーツを濡らすほど、溢れていた･･･


それからは、幾度となく密会しカラダを重ねた。。。
･･･逢引き･･･不倫･･･アタシは･･･『どろぼうねこ』
お決まりのコースに乗ってしまった。。。

３ヶ月ぐらい、こんな関係が続いた。
ある日、子供ができた。。。
妊娠したんだ･･･。

アタシじゃない･･･彼の奥さん･･･。
アタシとカラダを重ねながら、奥さんとも重ねていた。
当然の事、夫婦なんだから･･･


コレが婚外恋愛！
好きな相手と、生活する事も出来ず、人にも言えず･･･
彼の分身でさえ、授かる事はできない。。。
最初から解っていた事･･･。
それでも、彼の家庭を壊すつもりなど、
微塵もないのは、ずーっと変わらない。。。




アタシは、彼に別れをクチにした。
アタシの巣立ち（笑）

傍から見たら、都合よく若い女を抱きイイ思いをした。。。
そんな印象かしらね。。。
元々、未来なんてない関係だから。。。

でも、イイ思いをしたのは彼だけじゃない。
アタシだってそうだし･･･
簡素なアバンチュール･･･そう、遊びの延長線。。。
別れをクチにした時点で、お互い我に返ったに過ぎない。。。

男だった須崎課長から
アタシの小さな意地とプライドは、守った。
都合のいい 女にはならない･･･。


もう、人のモノには、手を出さない。
アタシのポリシー･･･

でも・・・・ソレが曲者。。。。





ーENDー

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