都内のラウンジバーで接待をされ･･･帰ろうとした時
見覚えのある、顔を見つけた。


「映見さん？･･･」
「あっ･･･社長。。。。」
「暫くだね、ココで働いているの？」

「えっえぇ･･･まぁ･･･。」


映見は、社長である秀樹の会社を１年程前に寿退社した。
それ以来の、再会だった。。。
映見は、結婚の予定だったが･･･訳あって破談になっていた。


秀 「いつから、この店に？･･･」
映 「１ヶ月前ぐらいからです･･･。」
秀 「そうなんだ･･･近いウチに、また来るよ･･･」
映 「どうぞ、御ひいきに。。。」

そう言って、店先まで送り見送った。


自分の会社にいる時の、映見とは随分と様子が変わり
色っぽく艶やかになっていたと、秀樹は思った。

映見は、秀樹の元事務方秘書。。。
自分の会社にいる時、映見はテキパキと業務をこなし、
勤勉な社員として、秀樹も認めていた。



再会から･･･数日後･･･
秀樹は、映見の働くラウンジにやって来た。
席に案内され･･･映見を探した。

秀　「ねぇ･･･映見さんは今日いる？･･･」
　そう尋ねた。。。

　「はい、おります。。。今、ピアノの演奏してます。。。」
　「呼びましょうか？･･･」

秀　「いや、構わないよ。。。演奏が終ってからでいいから･･･頼むよ。」


映見は、薄暗いスポットライトの当たったグランドピアノを弾いていた。
静かにフロアに流れ、いいムードの空気にさせていた。。。

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