「おいおい、私がコレを着るのか?」
「男用の着物は無いのか?」
「コレでいいのじゃ、こんな格好していれば、
ドコにいても お前は目立つ!」
「あぁ・・・なるほど。。。えぇ~っ!」
「但し、自由に歩き回るのは困る。」
「年頃の女も、此処には多いのでな。。。」
「俺は、そんな男では無いぞ! 無礼な!」
「此処では、お前はお偉い様でも無い、身分も無いと思え。」
「府に落ちぬが・・・」 従うしか無いと思った。
「まぁ、数日の事じゃ、我慢せい。」
「お前に。お付きの女中を付ける、如月、此処へ・・・」
如月は月姫の1人、間者として蔵ノ介に仕える。
蔵ノ介。年の頃は、20代後半。
世間知らずの坊ちゃんのようだが、ドコか品があった。
あの派手な着物を着て、里中を歩くと
女達に、クスクスと笑われる。
「やっぱり、この着物のせいで 俺は笑い者だな。。(汗)」
「決まりですので、お守り下さいませ。」 如月が宥めた。
「如月と申したな? 此処はいったいどう言うトコなのだ?」
「此処は・・・狐の里です・・・(笑)」
「狐の里? では、俺は化かされているのだな。。。(笑)」
何とも とんちんかんな如月の返事に疑問は湧いたが
あの婆との約束もある。
ソレ以上は聞くまいと思った。
なにせ、目に付く使用人達は女ばかり・・・
危険も無い、居心地の良さにココロ和んでいた蔵ノ介だったから・・・
夕膳には、酒も出されほろ酔いになりつつ
如月の舞も堪能していた。
「蔵ノ介さまも、ご一緒に・・・」
如月の差し出す手に、よろける蔵ノ介。
思わず、如月の着物の裾を踏んだ。
転ぶ如月の着物の裾は肌蹴、太ももが露になった。
如月は肌蹴た着物を直しもせず、尚も広げた。
「・・・蔵ノ介さま。。。」
蔵ノ介は酔った勢いもあり、如月に覆いかぶさった。
ヒュルヒュルと帯解き、
剥き出しになる乳房に喰らい付いた。
四人の中で1番下の四季姫 『冬姫』
とっくに、大人のお印があったものの まだ幼顔で 男を知らない生娘。
ある夕刻の時、山の外れの川で 付き女中と水浴びをしてた。
木々の擦れる風音は、淫靡さよりも清純さを纏う冬姫を包んでいた。
若いの男が1人、ガサガサと音を立て川淵までやって来た。
手足に切り傷擦り傷を作りながら、川のほとりに駆け寄り、
水の中に、いきなり顔を突っ込んだ。
驚いた冬姫は、バシャバシャと音を立てハダカのまま逃げ出した。
驚いたのは男も同じ。。。
獣道しか無い、こんな山の中に女。
雪の様に白い肌。漆黒のような長い髪。。。
男は冬姫の逃げる姿を、目で追いながら立ちすくんだ。。。
冬姫に見とれていた男は、あっと言う間に槍や刀を持った女達に囲まれた。
「お前は何者だ。。。」
「この領地に勝手に入る事は、何人も許されてない。」
「待ってくれ! 怪しい者では無い、道に迷ってココに行き着いただけだ!」
慌てふためく若い男は、
護衛の女達に、引きずられるように捕えられた。
「お前さんは、お1人かい?」
生き字引の、あの婆が言った。
「はい、旅の途中で熊に襲われ、逃げてた途中で道に迷ってしまった。」
「ほぉ・・・仲間はどうしたんだい?」
「解らん、奴らにやられた可能性が高いが・・・」
「ところで、お前さんは何者だい?」
「事と次第によっちゃぁ、このままってワケにもいかぬが・・・」
「私は決して怪しい者では無い、主に使えし者じゃ。」
「榊 蔵ノ介と申す。」
「ほぉ・・・」 品定めする様にジロジロと蔵ノ介を凝視する婆。
「ところで、此処は どなたの領地なのだ?」
「ふんっ、そんな余計な事は聞かんでもよい事じゃ。」
「まぁ、身分はある様子じゃし、数日の滞在は許そう。」
「取りあえず、お前の獣くさい臭いを取れ。。。」
風呂に案内され、傅く湯女達にカラダの隅々まで洗われた。
絹の手ぬぐいで、撫でられるようにカラダを洗われ、
優しい肌触りで包まれた魔羅(ペニス)は、当然の様に勃起した。
その様子を、覗き見られてるとも知りもせず。。。
細いカラダの様でも、筋肉がしっかりと付き
元気な子種を持っていそうな蔵ノ介だった。
っとなれば、子種を頂くだけ・・・
風呂から上がると、着物が用意されていた。
女物の、大きな花柄模様の長襦袢。。。
古びた女城の中で繰り広げられる魑魅魍魎に似た、閨房(けいぼう)の館。
女達の悶えと喘ぎを、響かせながら
優越感にでも浸る様に、男達は容赦なく女達の蜜壺へ侵入を繰り返した。
3人の男の中で強そうな男の前に、生成りの光沢ある絹衣を着た、
四季の『春姫』が現れた・・・。
スーッと衣擦れの音と一緒に、男の顔の前に立ち、
衣を剥ぎながら 自ら花弁を広げ、
濡れを広げさす様に 頭を押さえつけ しゃぶらせた。
男の魔羅(ペニス)は、別の女が代わる代わる扱きしゃぶっていた。
苦しさと快感に
「ゥオォォゥ・・・」 雄叫びの如く 喘ぐ声を吐き出す男。
春姫は、しゃぶられてる花弁を離し
いきり立つ魔羅(ペニス)を自分の花弁に押し付け
魔羅(ペニス)に浮かぶ筋に沿って、ヌルヌルと愛液を絡み付け
大事に弄びながら、花弁と魔羅(ペニス)を擦り合わせた。
濡れ光り 艶やかになった魔羅(ペニス)を蜜壺に挿し入れ
馬乗りの如く、腰を踊らせた。
強い子種を求める春姫は、男の苦悶の顔など見向きもせず
飛び出す子種を受け止めようと 蜜壺にしっかり咥え込んだ。
薄紅色に火照った足が男を挟み込み、豊かな乳房がツンと尖った乳首を誇張し
香しい女の香が男を快楽へといざない、魔羅(ペニス)は はち切れんばかりに震えた。
月女達も、次々と男達を襲い、数日かけて搾り取るように子種を奪った。
役目を果たした男達は、それぞれ別々の場所に解放される。
命を奪うことなどもしない・・・夢心地のままに。。。
長居をさせない事も、里を守る手立てだった。。。
勿論、靄の中に解き放ち、まるで幻でも見てたかのように・・・
あまりにも男にとって都合のイイ出来事は、
うる覚えの記憶は夢かうつつか・・・の狭間から抜けられず
里の記憶は 消される。。。
男達が運よく町に下りて、まことしやかに里の事をクチにしても
「狐様に化かされたんじゃ・・・」 と誰も信じる者もいなかった。
当然、里から町に下りた女達が、立つ噂を封じ込めてもいた。
『 山の狐様の悪戯だと・・・。』
こうやって、里は何年も何年も ひっそりと生き延びていた。
その晩は、3人の男達が網にかかった。
まるで、女郎蜘蛛の糸に巻かれるように・・・
「こんばんは。。。誰か お出でですか?」
「はいはい・・・、こんな時刻にどうされました?」
「道に迷ってしまって、今晩 寝床をお借り出来ませんか?」
腰の低い、商人の丁稚風な男が言った。
「ソレはお困りで・・・この辺りは夕刻になると霧が深くなりますで
旅は難儀ですし、危のぉごぜいます。。。。」
「こんなトコで良かったら、どうぞ休んで下さいまし・・・」
「孫たちに、すぐ飯の支度をさせますで・・・」
腰の曲がった老婆。。。
この老婆は、里の生き字引。
丁寧に、網にかかった客人達を扱った。。。
質素ながらも、豊富な料理が運ばれ
酒も薦められ、ほろ酔いになった頃・・・
1人の男が厠に行くと・・・
暗がりの先に、絡み合う女の姿があった。
用を足しながら、視線は釘付けになる。
長襦袢を肩口から半分脱ぎ捨て、乳房を揉み扱き
女同士で、乳繰り合う淫靡な光景。
お互いの太ももを絡ませ、暗い夜の帳の中で白く浮き上がる女のカラダ、
こんもりと膨らむ乳房と赤らむ女の肌が、男を我慢出来なくしていた。。。
近寄る お婆が言った。
「貧しいこの里の男達は、出稼ぎに行ったきり何年も戻らずにいます。」
「女達だって、そりゃ淋しいものですよ・・・」
「良かったら、皆さんが女達の救いになってくれませんかね。。。」
「えっ? 俺達が?・・・」
あんな光景を見せつけられ、躊躇する男もいない。
返って、喜ばしい事だとさえ安直な欲望が勝っていた。
種を狙う数人の女達は、草木染で染められた、
淡い桃色の絹衣を羽織り 3人の男達の前に出た。。。
どの女も、そこら辺の娼婦よりも美しさは勝っていた。
「なんと、美しい・・・」
「こんな女人達を置いて出稼ぎとは・・・亭主殿達も早く帰りたかろうに・・・気の毒な。。。」
「よしよし、、、俺達が亭主達の代わりをしてやろう。。。」
1人の男は、その場で女を引き寄せ胸ぐらに手を差し込み乳房を鷲掴みにした。
纏わり付く様に、他の女達も男の手足に絡み付き カラダを差し出した。
乱れ合い まぐ合う熱さが充満して来た。
1人の男は、誘われるように風呂場に連れて行かれ、
ハダカにされながら、魔羅(ペニス)を弄り回された。
濡れた絹衣は、女達のカラダに張り付き、透けるカラダの曲線が
また、いやらしく浮かばせていた。
1人の男は転がされ、顔に股がわれ、女の花びらを押し付けられ
魔羅(ペニス)は、容赦なくしゃぶられ扱かれて
それぞれの男に 数人の女達が攻め込み 淫らな宴になって行った。。。
男達は、好きなだけ 女を抱き、
女達は、好きなだけ 子種を奪った。。。
大人のオンナとして、お印があった頃・・・
芙由美は、育ての母ともなる祖母から
自分の知らないルーツを聞いた。
芙由美は父親を知らない、母親も幼い時に他界していた。
他に身内もなく、唯一の血縁者は祖母だけだった。
隣に座る年老いた祖母、目を細め遠くを眺めながら、
その祖母が、聞き伝えられた話を ポツポツとクチを開いた。
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ずーっとずーっと、昔の話。。。
人も寄り付かない山奥に、女だけが住む村があった。
村と言うより、女だらけの里山に女城があった。
掟は、ただ1つ。
外部に、この里山の事を知られてはならない。
そして、男はこの里に居住する事は許されない。
時給自足で外部からの侵入を拒み、静かに深々と暮らす女達ばかり
剣や槍の腕前も男にひけを取らず、アマゾネスのようにカラダを鍛え
山を開拓し住処を作り、畑を耕し作物を育て、機織りで衣を作り、
時には町に売りに下り、蓄えとし・・・
士農工商を司り、それぞれがそれぞれの 役割分担に従事し
男の存在は 里には無かった。
この里に足りないのは、男が持つ 『子種』 だけ。。。
この里の長は、四人の女。
春夏秋冬の季節から名を取る、それぞれの姫達。
その下に、かしづく月女と呼ばれる「12人の女」
旧暦月名から、睦月、如月、弥生・・・と名づけられ
子を産む為の母体となっていた。。。
子も産めぬ年齢になると、世話役に回り
奉りごとを一手に引き受ける。
子供の教育係や、生活の師範となったり
里を離れ町に住み、知識高める者もいれば、
里の産物を売る商売人になったり・・・
男子が生まれた場合の、里親探しも引き受けていた。
必ずしも女子が生まれるとは限らない。
だが男子が生まれた時に 抹殺したりはせず、
子の産まれぬ夫婦や、男子を望む夫婦に子を授けていた。
旅人が山に入ると、女達は目くらましを蒔き、
『種』を得る為に 里の一角に誘い込む。。。
精力絶倫の若者だったら、逃がすことなく里に留め置き
子種を奪う。。。女達のやり方で・・・