桐谷は、響子を呼び出した。
また、３人で呑もうと･･･

だけど、五十嵐を誘ってはいなかった。

「五十嵐さん、遅いですね。。。」
「そうだね。。。仕事で後で合流って言ってたけど･･･」
「ねぇ里谷って、五十嵐さんと付き合ってるの？」
「付き合っては･･･いませんよ。。。。」
「ふ～ん、、、付き合ってはいないけど SEXはするんだ。。。」

「エッ。。。ッ！」

「俺、見ちゃってサ･･･ホテルから二人が出て来るトコ。」
「んで、五十嵐さんに聞いたのさ。付き合ってるの？って」
「そしたら、そんなんじゃねぇよって、里谷と同じ答えだった。」
「お前が抱きたいなら、別にイイんじゃね？」って言ってたし・・・

「エッ！･･･」
「五十嵐さんが そう言ったんですか？」
「あぁ、そう言ったよ。。。」
（桐谷は五十嵐が言ってない事までも、盛って響子にプレッシャーをかけた。）


全く、五十嵐のココロの中が見えない。。。
動揺する、響子だった。。。

「ねぇ、俺とホテル行かない？」
ストレートな桐谷の誘い。。。

「桐谷さん、酔っ払っちゃったんですか？(汗)」
「あっ、ちょっと、トイレに行って来ます。」

動揺した響子。。。。トイレで五十嵐に連絡をしようと思った。
でも、出来なかった。

ずーっと前、酔っぱらいに自分を差し出そうとした事。
フラッシュバックのように脳裏を横切った。

（五十嵐なら有り得ないことも無い。。。でも･･･でも…ﾃﾞﾓ。。。）

自分は優しくないと、ずーっと自負する五十嵐。。。
あのホテトル嬢の事も、
酷い男だから、他を探せって･･･
響子は、自分の思考回路が、壊れてるのかとも･･･
でも、五十嵐を信じている自分も、確かに居る。


響子がトイレに行ってる時、桐谷は五十嵐に電話を掛けた。



「五十嵐さん、今夜、里谷を頂きますよ。」
「ふ～ん。。。」
「なんか、どうでもいい口振りですね。。。」
「里谷も、五十嵐さんとは付き合っていない。って言ってましたしね。」
「一応、五十嵐さんには、事前報告しておこうかと･･･」

「五十嵐さん達を見かけたあのホテル、俺もいつも使ってるホテルなんですよ」
「まぁ、詳細は後日報告しますから･･･」
「なぁ桐谷･･･。 アイツがイイって言ったのか？」
「今、トイレ行ってて返事はまだですけど、落としますよ。俺。」
「チャンスがあれば、写メって披露しますよ･･･」
「んじゃ･･･。」



席に戻った響子。。。
「すみません。今日は帰ります。。。」
「ふ～ん。いいの？　俺オシャベリだからアンタらの事、会社でしゃべっちゃうかもよ」
「そんな。。。」

「五十嵐さん、居づらくなるだろうなぁ･･･」
「五十嵐さん、敵も多いから格好のネタになるよね。」

卑怯な手口で、響子を脅した。

黙り込む響子。言葉が出ないでいた。。。

「そんなに、悩むトコ？　恋人でも無い五十嵐さんには抱かれてるんでしょ？」
「五十嵐さんはイイけど、俺はダメって事？」
高飛車な物言いで、響子を攻めた。。。



「解った。。。ソレじゃ、その気になった俺のペニス鎮めてくれない？」

「今…ココで･･･。」

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