一緒にバスタブにつかり、小窓から見える月を見ていた。。。


雅 「もう、どのくらいになるかな？・・・俺達。。。」
美 「なに？いきなり・・・・そろそろ、アタシに飽きた？」
雅 「イヤ、そんな事はないよ。。。俺にとって美和子はベストな相手だし・・」
美 「アタシにとってもそうよ。。。雅也はベストな相手・・・」

美 「解った。。。誰か気になる女がいるのね。。。」
雅 「・・・・・。そう言う訳でもないけどね・・・・」

雅 「同じ会社の女子社員だし・・・手を出したらマズイし面倒だからな・・」
美 「それでも、気になってる。。。。。でしょ？」


雅也は、薄笑いで、その返事をした。。。


そんな雅也をみても、美和子は攻めもせず
相槌の薄笑いで、返した。

ソレが、二人の関係を象徴していた。。。




部下にあたる 『恵美』２６歳・・・
女性として仕事結婚・・・微妙に迷う年齢。。。。
彼氏もいるが、仕事優先の男で、最近は上手くいってないようだった。


最近、恵美は仕事にも身が入らず、雅也も気になっていた・・・
元気付けようと、数回食事をしたりして、個人的な事も相談に乗っていた。


ある日・・・二人で飲んで入る時、
恵美は気分が悪いと、雅也に持たれかかって来た。

送って行こうとしたが、彼女が拒否。。。
ホテルで休む事にした（安易な発想だが・・・）
この時は、彼女を抱きたいと思う事も無く、部下として扱った。


ベットで、寝そべる恵美は・・・・

恵 「アタシ・・・女として魅力ありませんか？」
雅 「そんな事はないよ。。。。彼氏だっているんだし、大事にしないとね」
恵 「その彼は、アタシより今は仕事なんですよねぇ・・・・・・」

そう、言いながら指のリングを撫でた。。。


恵 「アタシに魅力があると言うのなら・・・ソレを確認して貰えませんか？」
雅 「冗談でも、そんなこと言うもんじゃないヨ。」

妙な正義感が、男の本能を邪魔をした・・・。



恵　「アタシ・・・あんまり男の人を知らないんです。。。。」
恵　「だから・・・アタシ・・・・自信なくて・・・・・」
雅　「そうだとしても、今夜は酔ってる・・・・止めておこう。」


雅也は、抱いてしまおうかとも思ったが、後が面倒になる事を恐れて
そんなセリフを吐いた。。。


恵 「まとわりついたりしませんよ。アタシ。。
　　　　　　　　自分で自分を知りたいだけですから・・・」

雅也の心の中を見透かされてるようだった・・・。
若くても、女はするどい。。。

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