交り合ったアト・・・・・
まどろみながら男は女を抱きしめている。。

抱きしめられてる女は、男の膝をクルクルと撫でながら、もたれかかり。
男は女の耳タブを、舌先で遊びながら　話しの相槌を打っている。


女 「週末・・・試写会のチケットがあるんだけど、無理よね？｣
男 「週末は、無理だな。。。」


男と女の薬指のリングが、湯船の中で見え隠れしていた。

お互いを束縛しない関係・・・
重くなく、なんの要求もしない関係。。。
そんな関係のまま、半年程過ぎていた。。。


男は、雅也。
女は、美和子。


共に、公のパートナーがいる。
勿論、世情的に認められる関係ではない二人。
それでも、二人は自分のタガとして　あえて薬指のリングを外さずにいる。

独占欲も封印できるから・・・気持ち的にベスト・・・そう思っていた。


雅也が営業に行った先の、社員でもある美和子・・・
いつしか　男女の関係になった。。。


肌を合わせ、重なる時だけ　愛しい男女の関係になる。
お互いが『セフレ』の関係だが、欲求を満たすだけで無く、
それなりにセーブしながら、少しずつ感情移入していった・・・。


今夜は、美和子からの誘いだった。。。


「今夜・・・いかが？」のメール
「了解。。。。」のレスメール・・・

味気ないやり取りも、この二人だから似合ってる。

一緒に早目の夕食をとり、ホテルに向かった。
勿論セックスをする為・・・。

始めの頃は、部屋に入るなり押し倒し、貪りつく まるで動物そのもの・・・
欲求を満たす為だけに、重なった。。。


今では、余裕？
いいえ・・・楽しむ為のセックスをする。


雰囲気も　ソノ１つ・・・・
ムーディな灯りの中で、静かに流れる時間を過ごし、
どちらとも無く、触れ交わう。。。

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