あの出来事以降も、加賀谷さんは普通に接してくれていた。。。
あえて意識して、僕も普通に接した。
（僕はかなり怪しい素振りだったかもしれないけど・・・汗）

日が経つにつれ･･･
加賀谷さんは何で僕に、人身御供みたいな事をさせたのか？
何で、僕に抱かせたのか･･･誰にでもそうなのか･･･。
別の感情が、湧き出てきてた。。。
彼女が気にならないハズは無かったけど　答えなど出なかった。


脳裏におぼろげに,、途切れ途切れに浮かぶ　アノ光景。。。
僕は彼女を抱いてない。単純に目の前に居た♀を抱いただけ･･･
ソコに好意も尊敬も無く。。。。。



思い切って、聞いてみた。
「加賀谷さん、いつもあんな事をしてるんですか？」
「なんで、僕に･･･」

彼女はうつむき、暫くの沈黙のアト、天を仰ぐようにクチを開いた。。。

「なんでかしらね。。。ほぉっておけなかった。。。」
「ただ、ソレだけ･･････。あんな事、始めてだったし自分でもよく解らない。」

小さな独り言のように、ボソっとクチから零れた。

キリっとした加賀谷さんが、女の顔を見せた瞬間だった。
僕は、それ以上、聞けなかった。。。


最初は尊敬に近い先輩。
今は、惹かれる想いがある。
その気持ちが、段々と増幅していった。

あの夜の出来事が、フラッシュバックのように浮かび
曖昧な記憶が、日に日に鮮明になって行くような･･･
でも、また、あんな事をしたいワケじゃ無い。。。

玉砕ばっかりだった今までの、僕の恋愛遍歴だったけど
いつも彼女を目で追う自分に気づき、好意よりも 好きという感情に埋め尽くされた。
変な言い方だけど・・・包み込む優しさだったり・・・
弱さを隠し不器用で、上手に立ち回れない彼女を見てると、こっちだって包んであげたくなる。
加賀谷さんを抱きたい。好きだから、抱きたい。。。






「加賀谷さん、僕たち１から始めませんか？」
そう、彼女に伝えた。。。
彼女の答えは 「ＮＯ」 だった。
即答で返された返事。

彼女からみたら、僕はまだ甘ちゃん。
甘ちゃんだって、成長はする。。。諦めないと宣言もした。

「 ご勝手に･･･」　彼女の答えはソレだった。


勝手にするよ。。。
僕は欲しいモノを 手に入れられるなら 頑張れるヤツだから･･･。

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