私　 「・・・ありがとうね・・・。」
私　 「さっさと、忘れちゃってね・・・。」

彼との証のピアスを そっと撫でながら独り言のよう呟いた。


彼　 「そうだな。。。あっと言う間の時間だったな・・・。」
彼　 「あぁ・・・さっさと忘れるよ。。。」
間を開けて、彼も独り言のように呟いた。


今夜で、彼との関係は、終焉・・・。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

彼、正樹に合ったのは、半年前ぐらいだった。
数ヶ月の限定期限付きの関係。

仕事帰りの居酒屋で、始めて言葉を交わした・・・。
アタシは、かなり酔ってクダをまいたらしい(苦笑)
この時の記憶は、薄っすらとしかない。
後日、薄れた記憶のまま　素面の時に再会した。

正樹は、アタシより10才程年上で、部下もいる中堅のサラリーマン。
大きな懐で聞き上手で、大人の男って感じだった。
アタシは、だんだん正樹に惹かれていった。
一緒にいると、楽しくて･･･全部が包まれるように心は休まった。

あの頃アタシは、葛藤してる自分と戦っていたから･･･



何度か二人で会うようになって、思い切って正樹に言った。

私　 「お願いがあるの････。」
正　 「なんだ？･･･怖い事言うなよ。」
　っと、正樹は予防線を張る。


私　 「あのね･･･アタシを抱いて欲しいの･･･。」
　正樹はクチに含んだ、ビールを噴出した。

正　 「待ってよ！。結婚決まってるって言ってたジャン！」


そう、アタシはマリッジブルーになっていた。
結婚に対しての夢が････この不安の流れのまま･･･
心の片隅で、納得出来て無い自分が居た。


夫となる男は、仕事も忙しく、結婚が決まってからは
疎遠になるほど、ほっておかれてる。。。
ただ、淋しいだけのブルーな状況なのか･･･

結婚に向けてのワクワクが消えて
不安定な気持ちに包囲されて、自信のなさが露呈していたアタシ。
結婚まで、あと3ヶ月、猶予は3ヶ月。。。


正樹と知り合って・・・・
迷ってる自分に、拍車をかけた。

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