俺たちは、恋人でもあるかのように、求め合いカラダを重ねた・・・

もうすぐ、佳奈が俺のトコに来て１ヶ月・・・
俺はガラにも無く、土産を買って帰った。。。

今日も、「お帰りィ・・・♪」の声が当然のように聞けると・・・


でも、佳奈の姿は無かった。。。


ソレからずーっと・・・・・
喋る猫の姿は消えた。。。





佳奈が姿を消して、２ヶ月も過ぎた頃・・・
俺は、休みで部屋にいた。
忙しさの中で、佳奈の事を忘れてた訳じゃない・・・
あえて、忘れたかったのかもしれない・・・

アレは、夢でも見てたのではないかと・・・
じゃなきゃ、あんな都合のイイ話はない。。。

でも、部屋には、喋る猫の居た形跡は残ったまま・・・。
あちらこちらに、佳奈の残像は、未だ残っている。。。


携帯が鳴った・・・。
「悪いな・・・急な仕事だ・・・出て来い。」

こんな事は、日常茶飯事。。。
いつもの事だと、現場のホテルに向かった。

すっかり、撮影の準備は出来ており、
女優の子は、シャワーを浴びていた。。。

監督の先輩が言った。。。
　「今回の仕事は、本番でやる。。。彼女の趣味なんだとサ。。。」
　「記念って奴らしい・・・まぁ、仕事なんだからコッチは構わないけどな。」

　「スタッフは、カメラマンだけでイイって言うし・・・」
　「暇な奴は、お前ぐらいしかいねぇーしな。。。」
　「彼女の相手は幸平だからな・・・頼むぜ。」


なんで、俺？
まっ・・イイけど。。。

　「じゃぁ・・・始めようか・・・。」
　「マズは・・・バスルームから行くぞ・・・」


俺は、マッパになりバスルームに向かった・・・
彼女は、俺に背を向けシャワーを浴びていた・・・

俺は後ろから周り、肩越しに顔を添えkissをしながら
レンズに彼女の顔が写りこむように、角度を変えた。。。

レンズに写り込んだ顔は・・・佳奈だった。。。


幾度と見た、胸のホクロ・・・間違いない佳奈だ・・・。
なんで・・・・佳奈？
・・・・・・・・・・絶句した。。。。


肩を抱いてる　この女は佳奈・・・。

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