アタシは、セックスで　そんなコアな経験もない･･･
ただ･･･これから先、出来ないであろう経験はしたかも･･･


あれは･･･数年前。
都内のレディースクリニックに行った時だった。
女医である、帳(チャン)先生･･･アジア系のハーフ･･･
「美瑤ｰメイヤオ」･･････そんな名前、日本名では「みはる」って呼ばれてた。
特別、美人でもない…でもどこか艶があって色っぽい。

予約だし･･･患者は、数人。。。
診察室は完全個室。ピンクでまとめられた綺麗なクリニックだった。


美瑤先生は、アタシを診察して秘部の内診もした･･･
そして･･･問診。心療内科のように･･･
普段の生活や、夫婦生活の事を話した。。。
親身に聞いてくれて、緊張は取れ安堵する対応だった。

生理不順もあり、心とカラダのバランスが崩れてたアタシ。。。
何度か通院し、すっかり美瑤先生を頼りにするようになった。
この頃、アタシはセックスをしてなかったワケじゃない･･･

ワンパターンの嫌々受け入れる、事務的にも見えるSEX。
妻と母と女･･･どれも　お座なりになっていたのね。。。
気持ちイイSEXなんて、ずーっとしてなかった。。。
性のハケグチの、まるでダッチワイフ･･･
夜の生活は、時計を見ながらの耐える時間だった。。。
義務だけの･･･快楽とは無縁のようなSEX。。。


３ヶ月ぐらいしてからだったか･･･
美瑤先生は･･･
「私流の治療を、受けて見ない？」って･･･そう言った。
アタシは要領を得ないまま迷うことなく、「はい、お願いします･･･」そう答えた。

「では、生理でない日に、しましょう･･･」
そう言って、日程を決めた。

治療の日･･･
その日、通された診察室は･･･クリニックビルの最上階。
原色のステンドグラスの窓があり･･･観葉植物が、随所においてあり
ヨーロッパ調の、お洒落な部屋。ほんのりジャスミンの香りがした。。。
診察室じゃないジャン！。。。って思った。


部屋は明るさを落とすと、柔らかい灯が静けさを増した。

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