仕事帰り、賑やかな繁華街。
居酒屋には威勢のいい声が飛び交っている。

高柳を待ちながら Box席で１人呑み始めていた。
男は山本。
四十路にも慣れた頃のサラリーマン。。。
高柳は、大学の１つ下の後輩。 同じ系列会社の仕事仲間でもある。

高　「山本先輩！　久しぶりッス。」
山　「おぉ、高柳。元気そうだな･･･」
高　「カラ元気っすよ。ノルマも厳しくて･･･」
山　「まぁ、まずは乾杯しようぜ。」

２人は先輩後輩で、気が合って社会人になっても
時折こうして酒を交わす。

山　「俺　この前サッカー審判やったんだけど　足は縺れるし
　　　　　　　　　　　　　　　ついてくのがやっとだったよ･･･しっかり、オッサンだゼ。」

高　「いやぁ、こっちも対して変わりないですよ。
　　　　　　　　　　　　　　　負けないくらいオッサンですって･･･(笑)」
　　 「仕事も夜も、頑張ってるんですけどねぇ～」

山　「お前は、ずーっと元気だもんなぁ。(笑)」
高　「ソレがぁ、そうでもないんですよ。。。」
　　 「この間なんて、盛り上がってる最中に中折れですよっ。。。」
　 　「エェェェって、ショックで 俺自身がビックリしちゃいました。」

（ 山本も、その経験はある。。。）


山　「あるある。。。そうなんだよ、アレはイキナリ来るな。」
　 　「ショックなんだよなぁ～～。」

高　「俺、結構遊んだりしてたから、自信あったんですけどね･･･苦笑」
山　「へぇ 遊んでたのか？」
高　「加奈子が妊娠してる時は、公認で遊んでました(笑)」
山　「加奈子ちゃん、随分理解ある奥さんだなぁ～～」

高　「俺、隠してても解り易いみたいで･･･
　　　　　　　　　　　　　　　　素人には手を出さないって約束して納得して貰いました。」
山　「いやいや、ソレでも凄い理解だろぅ･･･」
高　「まぁバレ無いように、ﾁｮｺﾁｮｺはありましたけど･･･
　　　　　　　　　　　　　　　　先輩だってあったでしょう？」

山　「俺？…無くは無いけど、今は そんな元気もねぇよ。。。」
　 　「めんどくせぇし･･･イマドキの子になんてついて行けないし 興味も無いよ(笑)」

高　「んじゃ、人妻なんてどうですか？」
山　「人妻？　イヤイヤもっとめんどくせぇじゃん。」
高　「違いますよ。不倫とかじゃなくて、了解済みの他人棒ですよ。。。」
山　「他人棒？･･･」



高　「･･･先輩、俺の秘密を教えますよ。。。」

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